2018年の庄野まさひこ県政レポートです。
紙面4p分は下記URLよりPDFファイルをご覧いただけます。
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(当ページ下部にテキストも記載しております。)
共生・共助の社会をめざして
徳島県議会議員 庄野 昌彦
皆様方におかれましては、お変わりございませんでしょうか。また、議会活動に対しまして、ご指導をいただいておりますことに心から深く感謝申し上げます。
この1年を振り返ってみて、特筆すべきは、鳴門市にコウノトリがペアーで飛来し、営巣行動、ザリガニやカエルを食する給餌活動を継続し、今なお鳴門市周辺で生活をしているということです。地元をはじめ、多くの方々のご支援があってのことです。心から敬意を表します。仮に、本年、抱卵、雛の誕生ということになると、兵庫県豊岡市以外では、日本初の出来事となります。今、全国から大変注目を集めています。コウノトリが生きていくためには、動物性のエサが豊富にあることが重要ですが、無農薬、省農薬農業が進んでいることも背景にあると思います。徳島の農産品アピールにも大きく寄与するものであり、うれしく思います。環境対策特別委員会でも、兵庫県豊岡市にある、県立コウノトリの郷公園を訪問し、過去の歴史(絶滅からの復活)、地元との連携、協力などにつて学びました。うれしいニュースを心待ちにしています。
さて、今、地方創生の議論がされていますが、人口減少をどう食い止めていくのか。仕事をどのように確保していくのか。持続可能な社会保障制度をどのように構築していくのか。南海トラフの巨大地震、津波に対し、どのように立ち向かっていくのか。等々、課題は山積しています。これらの課題にしっかりと取り組んでいきたいと思います。
政治的には、憲法9条に違反しているとして、憲法学者、多くの国民の反対や不安の声が渦巻いていたにもかかわらず、安倍政権は「集団的自衛権行使」を可能にする、「安全保障関連法」を強行的に成立させました。許されない暴挙だと考えます。また、労働者保護ルールの改悪(労働者派遣法改悪)などは、労働者の権利を侵害するものであり、時代に逆行しています。
私は、今後とも粘り強く、平和と民主主義、国民生活の安定と笑顔のために、多くの方々と共に活動していきたいと思います。
これからも、ご指導賜りますようお願い申し上げます。
2015年9月1日、県議会環境対策特別委員会の行政視察 として、兵庫県豊岡市の県立コウノトリの郷公園を訪問しました。
国の特別天然記念物であるコウノトリは、かつては日本中に広く生息・繁殖していましたが、昭和46年に野生下では姿を消してしまいましたが、コウノトリの日本最後の生息地となった但馬地域・豊岡市において、地域住民の皆様のご協力を得ながら、長年にわたりコウノトリの保護・増殖に努めてきました。苦難の時代がありましたが、それを乗り越え、ロシアから寄贈されたコウノトリのつがいが平成元年に飼育下繁殖に成功して以来、毎年、増殖に成功し、現在は約90羽のコウノトリを飼育しています。平成17年からは放鳥が開始され、平成19年には43年ぶりに野生下でヒナが誕生しました。そして、平成24年には野生生まれの両親から雛が誕生し、野生復帰の新しい局面を迎えています。
そうした中、徳島県鳴門市にそのコウノトリが飛んできたのです。(コウノトリの郷公園挨拶文より引用)
県議会の状況
会派
「新風・民主クラブ(4名)」
現在、副会長です。
所属委員会
文教厚生委員会委員
環境対策対策特別委員会委員長
議会改革検討会議委員
以下、2015年、各委員会で質問した項目を記載させていただきます。
文教厚生委員会
(教育委員会関係)
・インクルーシブ教育について
特別な支援を必要とする児童生徒数の推移について
特別支援学校の卒業生における就職状況について
企業と連携した就労支援の取組について
(保健福祉部・病院局関係)
・骨髄バンクのドナーに対する環境整備及び助成制度の検討について
・24時間体制の介護サービスにおける今後の方向性について
・マムシ咬傷の現状及び予防対策について
・避難訓練時の害虫等による事故防止について
・コウノトリを教材とした環境教育について
・視覚障がいの男性と盲導犬の交通死亡事故について
・県立中央病院改築工事におけるくい工事データの流用について
・重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の現状と対策について
・地域医療の充実に向けた取組について
・回復期リハビリテーション病床の整備について
環境対策特別委員会
・大気中の有害物質の現状について
特に、微小粒子状物質(PM2.5)の県内の状況について
・自然生態系に悪影響を及ぼす、外来生物の現状について
特にレンコンなどの食害がある、ミシシッピアカミミガメの捕獲状況、対策について
代表質問
(2015年9月25日、新風・民主クラブを代表して)
以下、要旨を述べさせていただきます。
1.コウノトリの定着に向けた取組みについて
庄野
コウノトリ、ツルといった大型の希少鳥類の生息は、単に良好な水辺環境が存在することを示すだけでなく、ブランド農作物の生産・販売や観光振興など、社会経済上の観点からも非常に大きな価値を有する存在であることは、兵庫県のコウノトリ、鹿児島県のツル、新潟県のトキといった、各自治体における地域振興効果の実績からも明らかであり、本県の「コウノトリ定着推進連絡協議会」においても先進地の知見は大いに参考になります。コウノトリの定着に向けた取り組みのレベルアップを図るため、全国の先進地との交流を積極的に進めるべきと考えますがご所見をお伺いします。
副知事
兵庫県生まれのコウノトリが鳴門市の田園地帯に飛来し、巣作りをはじめたことは、これまで地元農業者の皆様が環境に優しい農業に地道に取り組んでこられた成果であり、兵庫県豊岡市のコウノトリによる地域活性化の取り組みと同様に、本県における地方創生のシンボルになればと、大きく期待しています。今後とも、地域の皆様まもとより、先進地との交流、連携を強化しながら、豊かな自然に恵まれた徳島ならではのコウノトリと共生する地域や農業を全国に発信し、しっかりと取り組んでいきます。
2.観光振興(ユニバーサルツーリズム)について
庄野
2016年4月から障がい者差別解消法が施行されます。この法の精神を観光振興につなげていく事は重要な視点です。外国人をはじめ、高齢者や障がい者など、誰もが安心して観光することができるよう、ユニバーサルツーリズムを推進すべきと考えますがご所見をお伺いします。
副知事
県内の観光施設における、わかりやすくきめ細かなバリアフリー情報の充実と発信に努めると共に、市町村はじめ地域のNPO法人、観光、福祉等の関係団体の皆様と連携協力しながら、外国人をはじめ高齢者、障がい者など、全ての人が安心して観光することができるよう、ユニバーサルツーリズムをしっかりと推進してまいります。
3.水産業の振興について
庄野
藻場の衰退やワカメやノリの色落ちなど、海洋環境の変化に起因する水産業の課題に今後どのように取り組んでいくのかお伺いします。
農林水産部長
藻場の造成、色落ち対策など、新たな取り組みを進めているところですが、今後とも、本県が培ってきた技術や経験を最大限に活用し、来年度新たに設置される徳島大学生物資源産業学部や民間企業とも積極的に連携を図りながら、海洋調査や研究開発を進めることにより、変化していく海洋環境に速やかに対応できますよう、しっかりと取り組んでいきます。
4.動物愛護について
庄野
神山町の動物愛護管理センターを中心として、動物愛護推進協議会の関係各位のご尽力もあり、犬猫殺処分の頭数は随分減少してきました。敬意を表します。さらに処分頭数ゼロとするために、徳島県動物愛護推進協議会の機能強化をはじめとした官民一体となった施策展開をどのように講じていくのかお伺いします。
危機管理部長
平成26年度からは、殺処分ゼロを目指し、犬猫の返還率や譲渡頭数の目標設定、生涯飼育をはじめとする飼い主責任の徹底等に取り組むとともに、今年度は県下全ての市町村において避妊去勢に係る助成制度が導入され、また動物愛護管理センターでは、収容された犬の中から災害救助犬やセラピードッグを育成するなど、新たな取り組みを開始した所です。今後とも、官民一体となった取り組みを進め、犬猫の殺処分ゼロの実現にによる人と動物が共に暮らせる地域づくりに向け取り組みます。
他にも、① 那賀川流域の治水対策について ②同和行政・人権行政の推進について
③ 在宅医療の推進について ④移住交流の促進について ⑤水素エネルギーの活用について ⑥本県獣医師職員の採用について 等質問しました。
2015年度 活動トピックス